ウクライナってどんな国?文化や歴史について3分でおさらい

  • 2024年7月2日
  • 2024年7月2日
  • 経済

ウクライナについて、あなたはどのくらい知っていますか?
ウクライナについて基本情報と文化や歴史を記事にまとめました。

ウクライナについての理解を深めましょう。

ウクライナってどんな国?

ウクライナは東ヨーロッパに位置する国で、豊かな文化と歴史があります。
以下の3つの点で解説します。

  • ウクライナの国土や人口
  • ウクライナの文化
  • ウクライナの人種

ウクライナの国土や人口

ウクライナは東ヨーロッパの国。
ベラルーシ、ロシア、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、モルドバと隣接します。

広い国土を持つ国の一つで、面積は約60万平方キロメートルで日本の約1.6倍。

豊かな自然資源と作物がよくできる土地を有しています。

ウクライナの人口は約4,400万人で、多様な民族がともに生活しています。

首都はキーウ。

ウクライナは地理的にも重要な位置にあり、多くの文化が交差する地点です。

ウクライナの文化


ウクライナの文化は、多くの分野にわたります。
芸術への関心が高く、音楽、文学、美術も栄えています。

特に伝統的な民族衣装「ソロチカ」や民族楽器「バンドゥーラ」は有名で、世界中の人たちから愛されています。

またウクライナのイースターでは、「ピサンキ」というろうけつ染めのイースターエッグが使われます。
星や動物など幸せのシンボルが描かれた美しいイースターエッグは、日本でもワークショップが開かれるほど人気です。

また、ウクライナ料理はその豊富な種類と独特の味わいで知られており、ボルシチやピエロギなどが有名です。

ウクライナの人種

ウクライナは多民族国家であり、ウクライナ人が77.8%と大多数を占める一方で、ロシア人やその他の少数民族も存在します。主要民族は東ヨーロッパの東スラヴ人に属しています。

この多様性はウクライナの文化や言語にも影響を与えており、ウクライナ語(国家語)とロシア語の両方が広く使用されています。

ウクライナの民族構成は、その歴史的な背景と密接に関連しており、多様な文化的背景が共存しています。

引用:日本国外務省 2001年国勢調査(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/data.html)

ウクライナの歴史

ウクライナの歴史は古くから多様な民族や文化が交差する地域です。
歴史を理解することで、現在のウクライナが直面している課題や国民のアイデンティティの形成についても深く理解することができます。

ウクライナはキエフ大公国時代から、モンゴルの侵攻、ポーランド・リトアニア共和国、ロシア帝国、そしてソビエト連邦の一部としての歴史を経て、1991年に独立を達成しました。
この長い歴史の中で、ウクライナは多くの試練と変革を経験してきました。

キエフ・ルーシの時代

9世紀に成立したキエフ・ルーシは、ウクライナの歴史の中で最初の重要な国家形態であり、東スラブ人の文化と正教会の宗教が根付きました。この時代はウクライナ、ロシア、ベラルーシの歴史的な起源ともされています。

ポーランド・リトアニア時代とコサック

14世紀から18世紀にかけて、ウクライナはポーランド・リトアニア共和国の一部となりましたが、この時期にポーランド、リトアニアからの逃亡農奴を中心としたウクライナ・コサックが勢力を得ました。
コサックは自由を愛する戦士として知られ、ウクライナの民族意識と自立の象徴となりました。

ソビエト時代と独立


20世紀に入ると、ウクライナはソビエト連邦の構成国となり、多くの政治的・社会的変革が行われました。
しかし、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故や、ソビエトの崩壊が国民に大きな影響を与え、1991年には独立を宣言しました。

ウクライナの独立後の歴史は、民主化と国家建設の努力、そして東部での紛争など、新たな挑戦に直面しています。
この歴史的背景は、現代ウクライナの政治的・社会的な諸問題を理解する上で欠かせません。

現在のウクライナ情勢

2022年2月にロシア軍がウクライナ侵攻を開始。
現在のウクライナは、国際的な注目を集め続けています。このセクションでは、その背景と現在進行中の事象について詳しく掘り下げます。

東ウクライナの紛争

2014年、ウクライナの政治危機がエスカレートし、クリミア半島がロシアによって併合された後、東ウクライナでも紛争が勃発しました。この地域は主にロシア系の人々が多く住んでおり、ウクライナからの独立を求める動きが強まっています。

この紛争は、数多くの民間人の命を奪い、多くの市民が生活基盤を失いました。

ロシア・ウクライナ戦争

ウクライナのゼレンスキー政権は親欧米派でNATOへの加盟を目指していました。
ロシアはウクライナのNATO加盟を阻止するため、そしてロシアに対する欧米の脅威に対抗するという「正当防衛」という言葉を使いウクライナ侵攻を開始しました。

ウクライナ東南部4州を占領しましたが、ウクライナはそれ以上の侵攻を許しませんでした。
日本をはじめ多くの国がロシアを非難し、米国や欧州は厳しい経済制裁を行っています。

今なおロシアとウクライナ戦争は続いていますが、戦争が終わる見通しは立っていません。
一般市民の犠牲者は1万人以上となっています。

経済状況

ロシアの侵攻によって大きな経済的被害を受けたウクライナ。
2022年の国内総生産(GDP)は前年比30・4%減となりました。
ただし2023年は2年ぶりに5.3%成長しました。

柔軟な財政政策や国際援助から2024年も成長することが予測されています。
参考:https://bank.gov.ua/en/news/all/komentar-natsionalnogo-banku-schodo-zmini-realnogo-vvp-u-2023-rotsi

ウクライナについて正しく知ろう

ウクライナの基本情報や文化について解説しました。
国際的な注目が集まるウクライナ。

美しく豊かな国について正しい知識を得ることが支援の第一歩となります。

メディアではこれからも現地の声とともにウクライナについて発信を続けます。