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日本語能力試験(JLPT)は年2回、ウクライナでは12月だけ

日本語能力試験(JLPT)はN1〜N5の5つのレベルがあり、日本では7月と12月の年2回行われます。2026年12月試験の国内の受験料は7,500円で、申し込みはすでに締め切られました。ウクライナではキーウなどで12月だけ行われ、2025年12月のキーウの受験者は223人でした(2026年9月時点)。

画像:Ukrainavi

オリュカのひとこと

JLPTに合格すれば、話す力や書く力も示せるのでしょうか。何を測る試験なのか、最初の節に書かれています。

日本語能力試験(JLPT)は、日本語を母語としない人の日本語の力を測り、認定する試験です。国際交流基金と日本国際教育支援協会が1984年に始めました。日本国内では日本国際教育支援協会が、海外では国際交流基金が各地の機関の協力を得て実施しています。

以下は、JLPTの公式サイト(jlpt.jp)と、国内の試験を実施する日本国際教育支援協会のサイト(info.jees-jlpt.jp)で2026年9月24日に確認した内容です。日本語を学べる場所や無料の教材は、地域の日本語教室とウクライナ語で学べる教材の記事にまとめています。

N1からN5まで、5つのレベル

レベルは5つあり、いちばんやさしいのがN5、いちばん難しいのがN1です。公式サイトは、N4とN5は主に教室で学ぶ基本的な日本語の理解を、N1とN2は現実の生活の幅広い場面での日本語の理解を測り、N3はその「橋渡し」のレベルだと説明しています。

レベル認定の目安(公式サイトの要約)
N1幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
N2日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N3日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N4基本的な日本語を理解することができる
N5基本的な日本語をある程度理解することができる
JLPT公式サイト「N1〜N5:認定の目安」から作成(2026年9月24日確認)。目安は「読む」「聞く」の言語行動で示されている。

試験で測るのは、文字・語彙・文法の知識と、読む力、聞く力です。話す力と書く力は測っていません。

2025年12月から、CEFRの参考表示

2025年12月の試験から、合格者の成績書類に、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のレベルが参考として表示されるようになりました。CEFRは欧州評議会が2001年に発表した、A1からC2までの6段階の枠組みです。JLPTの公式サイトによれば、表示は合格者だけで、総合得点によって次のように決まります。

レベル総合得点とCEFRの参考表示
N1100〜141点はB2、142点以上はC1
N290〜111点はB1、112点以上はB2
N395〜103点はA2、104点以上はB1
N490点以上はA2
N580点以上はA1
JLPT公式サイト「CEFRレベル参考表示」から作成(2026年9月24日確認)。

この表示は、JLPTが測る「言語知識」「読解」「聴解」の力についてのもので、CEFRの「話す・書く」や「やりとり」の力は含まない、と公式サイトは注意しています。

オリュカのひとこと

申し込みの期間中でも、受け付けが先に締め切られることはあるのでしょうか。2026年12月試験の例で確かめましょう。

日本で受けるとき(2026年12月試験の例)

日本での試験は、年に2回、7月と12月の日曜日に行われます。2026年は7月5日と12月6日です。12月試験の案内(日本国際教育支援協会、2026年7月14日付)の要点は次のとおりです。

項目2026年12月試験(国内)
試験日2026年12月6日(日)。N1・N2は午前(9時10分開始)、N3・N4・N5は午後(15時10分開始)
会場47都道府県で実施の予定。会場は受験票で知らされる
申し込みインターネットで、MyJLPTに登録してから。受付は2026年8月24日〜9月7日17時
受験料7,500円(消費税込み)
受験票11月20日までに郵送
結果2027年1月下旬にMyJLPTで見られる。合否結果通知書は2027年2月下旬に郵送
日本国際教育支援協会「2026年第2回日本語能力試験 実施案内(国内)」から作成(2026年9月24日確認)。

2026年の国内の試験は、原則として、日本語を母語とせず、日本の在留管理制度での「中長期在留者」と「特別永住者」が対象です。中長期在留者は、在留カードが交付される人のことです。3か月以下の在留期間の人や、「短期滞在」「外交」「公用」の在留資格の人は含まれません(出入国管理及び難民認定法第19条の3)。一度に申し込めるのは1つのレベルだけです。

申し込みは早く締め切られることがあります。2026年12月試験では、N1とN2の受け付けが期間の途中の8月31日12時に締め切られ、再募集はありませんでした。N3は、東京都と大阪府の会場に限って9月2日から再募集が行われました。日本国際教育支援協会は、応募者が急増して会場の確保が難しくなっていると説明しています。次の試験(2027年)の日程や受験料は、同協会のサイトで発表されます。

受験者は増え続けています。2025年の応募者は全世界で約190万人で、過去最多でした。2026年7月試験の応募者は、速報値で94万3,671人(うち国内37万6,028人)です。

ウクライナでの試験

海外の試験は、都市によって7月だけ、12月だけ、または両方です。JLPT公式サイトの「海外の実施都市・実施機関一覧」(2026年9月11日時点の予定)では、ウクライナは次の2都市で、どちらも12月の試験だけです。

都市実施機関7月12月
キーウウクライナ日本センター(キーウ工科大学)
リヴィウイヴァン・フランコ記念リヴィウ国立大学
JLPT公式サイト「海外の実施都市・実施機関一覧」から作成(2026年9月11日時点の予定、同24日確認)。

JLPTが公表している受験地別の統計で、キーウの12月試験の応募者と受験者の数は次のとおりです。

12月試験応募者受験者
2019年560人521人
2020〜2022年(キーウの行なし)
2023年78人71人
2024年192人180人
2025年240人223人
JLPT公式サイト「過去の試験のデータ」の各回の「実施国・地域別応募者数・受験者数(受験地別)」から作成(2026年9月24日確認)。2023年はN1〜N3の応募だけで、N4・N5は0人。リヴィウは2025年までの表に載っていない。

キーウで試験を運営するウクライナ日本センターは、2025年12月7日の試験について、定員は250人まで、受験料は全レベル同じ3,300フリヴニャ、安全のため試験は避難所(シェルター)で行う、と案内していました。ロシアによる全面侵攻が続くなかでの実施です。2026年12月試験の定員や受験料は、まだ案内されていません(2026年9月24日時点)。

結果は何に使われているか

JLPTの公式サイトは、日本での使われ方として次の例を挙げています。いずれも公式サイトの説明で、実際の条件は各制度の所管機関(出入国在留管理庁、厚生労働省、文部科学省など)で確かめる必要があります。

  • 高度人材のポイント制:N1の合格で15点、N2で10点。合計70点以上で出入国管理上の優遇がある
  • 在留資格「留学」で日本語教育機関に入る条件:N5以上
  • 在留資格「特定技能(1号)」に必要な日本語の力:N4以上
  • 在留資格「技術・人文知識・国際業務」で業務に使う言語の力を示すとき:N2以上
  • 外国の医師免許などを持つ人が日本の医師などの国家試験を受ける条件の一つ:N1(歯科医師、看護師、薬剤師など、ほかの国家試験も同じ)
  • 中学校卒業程度認定試験:外国籍などの受験者は、N1かN2の合格で国語が免除される

医師や看護師の国家試験を受けるまでの流れは、ウクライナの卒業証書・学位・医師免許は日本でどう扱われるかの記事にあります。ウクライナから避難した人の在留資格そのものは、避難した人の在留資格の手続きの記事で紹介しています。

出典と記事の記録出典 14件 · AIの利用 · 運営体制

出典・参考資料

  1. 目的と沿革1984年開始、主催者、国内は日本国際教育支援協会・海外は国際交流基金
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  2. N1〜N5:認定の目安
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  3. CEFRレベル参考表示2025年12月試験から、合格者だけ、総合得点との対応、話す・書くは含まない
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  4. 日本語能力試験のメリット在留資格・国家試験・中学校卒業程度認定試験での使われ方
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  5. 2026年第2回日本語能力試験 実施案内(国内)2026年7月14日付。試験日、時間、会場、受付期間、受験料7,500円、受験票、結果の時期、対象者
    発行:日本国際教育支援協会 確認日:2026-09-24
  6. 2026年第2回日本語能力試験 N1・N2の申し込みについて8月31日12時に締切、再募集なし
    発行:日本国際教育支援協会 確認日:2026-09-24
  7. 2026年第2回日本語能力試験の申し込みについてN3 再募集開始:東京都・大阪府、9月2日
    発行:日本国際教育支援協会 確認日:2026-09-24
  8. JEES 日本語能力試験 トップページ2026年の試験日、会場確保が難しいとの説明
    発行:日本国際教育支援協会 確認日:2026-09-24
  9. 出入国管理及び難民認定法 第19条の3中長期在留者
    発行:e-Gov法令検索 確認日:2026-09-24
  10. 海外の実施都市・実施機関一覧2026年9月11日時点の予定。キーウ・リヴィウは12月のみ
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  11. データで見る日本語能力試験2025年の応募者 約190万人、過去最多
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  12. 日本語能力試験 2026年7月試験 実施概要応募者 943,671人・国内 376,028人、2026年7月3日時点の速報値
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会 確認日:2026-09-24
  13. 実施国・地域別応募者数・受験者数(受験地別)2019年12月・2023年12月・2024年12月・2025年12月キーウの行
    発行:国際交流基金・日本国際教育支援協会(JLPT公式サイト) 確認日:2026-09-24
  14. Кваліфікаційний іспит з японської мови2025年12月7日の試験:定員250人、受験料3,300フリヴニャ、避難所での実施
    発行:Українсько-Японський центр КПІ ім. Ігоря Сікорського 確認日:2026-09-24

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