本文へ移動

ウクライナの人・文化・社会・未来を、日本と世界につなぐ

Ukrainavi Ukrainavi

人と暮らし/実用ガイド

日本留学試験(EJU)は6月と11月、国外の会場はアジアの17都市

日本の大学に留学生として入るときに多くの学校が求める日本留学試験(EJU)は、毎年6月と11月に行われます。科目は日本語・理科・総合科目・数学で、志望校の指定に合わせて選びます。国外の会場はアジアの17都市だけで、ウクライナや近隣国にはありません。利用校は950校です(2026年9月時点)。

イメージ画像

オリュカのひとこと

日本留学試験とJLPTは、何が違うのでしょう。最初の見出しで見分け方が分かります。

日本の大学の学部に、外国人留学生として入学したい人の多くが受けるのが、日本留学試験(EJU)です。日本学生支援機構(JASSO)が2002年から、毎年6月と11月の2回、日本の国内と国外で実施しています。大学などで学ぶのに必要な日本語の力と、数学・理科などの基礎的な学力を測る試験です。

以下は、JASSOの公式サイトにある「2026年度 日本留学試験 実施要項」、受験案内、実施都市、利用校、受験者数の資料を2026年9月に確認した内容です。ウクライナの学校を終えた人が日本の大学に出願できるかどうかは、ウクライナの卒業証書・学位・医師免許は、日本でどう扱われるかの記事にまとめています。この記事は、試験そのものの話です。

日本語能力試験(JLPT)との違い

JASSOの説明によれば、EJUは、それまで多くの大学が入学のときに課していた日本語能力試験と「私費外国人留学生統一試験」の二つに代わる試験として始まりました。JLPTが日本語の力をN1〜N5のレベルで認定する試験なのに対し、EJUは大学での勉強に必要な日本語(JASSOは「アカデミック・ジャパニーズ」と呼んでいます)と基礎学力を、合否ではなく点数で示します。JLPTの試験日や、ウクライナでの実施については日本語能力試験(JLPT)の記事を見てください。

4つの科目から、志望校が指定するものを選ぶ

受験者は全科目を受けるのではなく、受けたい大学などが指定する科目を選んで受験します。

科目時間得点の範囲中身
日本語125分読解と聴解・聴読解で0〜400点、記述0〜50点記述(30分)、読解(40分)、聴読解と聴解(合わせて約55分)の順に行う
理科80分0〜200点物理・化学・生物から2科目を試験日に選ぶ。1科目だけでは採点されない
総合科目80分0〜200点大学での勉強に必要な文系の基礎的な学力、特に思考力と論理的な力
数学80分0〜200点コース1(文系と、数学をあまり使わない理系の学部向け)かコース2(数学を高度に使う学部向け)を選ぶ
JASSO「2026年度 日本留学試験 実施要項」「出題科目(得点範囲)等」から作成(2026年9月確認)。理科と総合科目を同時に選ぶことはできない。

日本語の記述を除く点数は、問題を解いた数そのもの(素点)ではなく、共通の尺度に直した点数で示されます。回や会場によって問題が違っても、点数を比べられるようにするためだとJASSOは説明しています。

問題は日本語か英語で

理科・総合科目・数学の問題は、日本語と英語の2種類の冊子があり、出願のときにどちらかを選びます。日本語の科目は日本語だけです。英語を選べる試験会場は限られている、とJASSOは注意しています。どちらの言語で受けるべきかも、志望校の指定しだいです。ウクライナ語やロシア語の問題はありません。

2026年度の日程と受験料

第1回第2回
試験日2026年6月21日(日)2026年11月8日(日)
出願の受付(国内)2月16日〜3月12日17時7月6日〜7月30日17時(締め切り済み)
受験票の発送(国内)5月22日(予定)10月16日(予定)
成績の公表7月28日12月15日(予定)
JASSO「2026年度 日本留学試験 実施要項」「試験日程」から作成(2026年9月確認)。

日本で受ける場合の受験料は、1科目だけなら12,000円、2科目以上なら23,000円です(どちらも税込み)。出願は「EJUオンライン」というサイトから行い、クレジットカード、コンビニエンスストア、銀行振り込みで払います。支払った受験料は、どんな理由があっても返金されず、次の回に振り替えることもできません。1科目分を払ったあとで科目を増やすときは、差額ではなく23,000円をあらためて払う必要があります。

2026年9月時点で、2026年度の出願はどちらの回も締め切られています。2027年度の日程と受験料は、まだ発表されていません。2026年度の実施要項は、2025年10月にJASSOのサイトに掲載されていました。

国内の試験会場は、北海道から沖縄まで17の地域に置かれます。受験の当日は、受験票と、有効な在留カード、パスポート、マイナンバーカードのいずれかの原本が必要です。

オリュカのひとこと

国外の試験会場に、ウクライナや近くの国は入っているのでしょうか。この節の一覧で確かめられます。

国外の会場は、アジアの13か国・地域の17都市

2026年度に国外で試験が行われるのは、次の17都市です。すべてアジアで、ヨーロッパの会場はありません。ウクライナとその近隣の国も含まれていません。JASSOは、2024年度からロシアのウラジオストクでは実施していない、と書いています。

  • インド(ニューデリー)、インドネシア(ジャカルタ、スラバヤ)、韓国(ソウル、プサン)、シンガポール、スリランカ(コロンボ)
  • タイ(バンコク、チェンマイ)、台湾(台北)、フィリピン(マニラ)、ベトナム(ハノイ、ホーチミン)、香港
  • マレーシア(クアラルンプール)、ミャンマー(ヤンゴン)、モンゴル(ウランバートル)

国外の出願は、各都市の実施協力機関が受け付けます。試験が行われていない国に住む人が国外の会場で受けたい場合は、条件があります。JASSOによれば、受験したい国・地域に、出願書類の入手から受験料の支払い、受験票の受け取りまでをすべて代わりに行える代理人がいること、試験室で使われる言語が分かること、入国の査証(ビザ)は自分で取ること、の三つです。JASSOも実施協力機関も、査証の申請のための書類は出しません。

日本にすでに住んでいる人は、日本国内の会場で受けられます。

どこの学校が使っているか

JASSOの「日本留学試験(EJU)利用校数」によれば、2026年9月現在、入学試験にEJUを使っている学校は950校です。

学校の種類国立公立私立合計
大学7760370507
短期大学097887
大学院9165883
高等専門学校510051
専門学校02212214
専門職大学0055
通信制大学・その他0213
合計13789724950
JASSO「日本留学試験(EJU)利用校数」(2026年9月現在)から作成。「通信制大学」1校と「その他」2校はまとめた。

JASSOの利用校の一覧には、学校ごとに指定する科目と出題言語が載っています。ただし、EJUの受験を求めない大学や学部もあり、同じ大学でも学部によって扱いが違います。JASSOは受験案内で、出願の前に必ず志望校に問い合わせるよう求めています。EJUの成績は2年間(過去4回分)使えますが、どの年度・どの回の成績を認めるかを学校が指定する場合もあります。

日本に来る前に合否が決まる学校も

EJUの成績と出身校の成績などで合否を決め、日本に来ることなく入学を許可する学校もあります(JASSOは「渡日前入学許可」と呼んでいます)。その場合も、大学への出願はEJUの出願とは別の手続きです。EJUに出願しただけでは、大学に出願したことにはならない、とJASSOは注意しています。

受験者の数

JASSOの公表によれば、2026年度第1回(6月)の受験者は2万6,888人(応募者3万804人)でした。国内の受験者は1万9,482人で、そのうち1万3,501人が東京で受けています。国外は7,406人で、多いのはソウル(3,394人)と香港(2,039人)です。2025年度は、第1回が2万5,200人、第2回が2万4,545人でした。国籍別の受験者数は、JASSOの公表資料には載っていません。

成績の良い人への奨学金の予約

EJUに出願するときに申し込むと、成績の良い人は、入学後に「文部科学省外国人留学生学習奨励費」(月額4万8,000円。年度によって変わることがある)を受ける予約ができます。対象は、大学の学部、短期大学、高等専門学校(3年生以上)、専門学校に正規の学生として入る人で、大学院は対象外です。2026年度の受験案内は、受け取る条件の一つとして、在留資格が「留学」であることを挙げています。そのほか、仕送りの額や、日本にいる扶養者の年収にも条件があります。

ウクライナの学生や研究者が使える、ほかの奨学金や大学独自の支援は、ウクライナの学生・研究者が使える日本の奨学金の記事で紹介しています。自分が対象になるかどうかは、JASSOや進学先の大学の窓口で確かめてください。

出典と記事の記録出典 15件 · AIの利用 · 運営体制

出典・参考資料

  1. 日本留学試験(EJU)とは目的、2002年から年2回、二つの試験に代わる試験、科目と出題言語、渡日前入学許可、奨学金の予約
    発行:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 確認日:2026-09-24
  2. 2026年度 日本留学試験 実施要項試験日、国内外の実施地、科目・時間・得点範囲、出題言語、受験料、受付期間、受験票の発送、成績の公表
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  3. 試験日程2026年度第1回・第2回
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  4. 出題科目(得点範囲)等日本語の構成と時間、理科は2科目、数学のコース
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  5. 出題言語日本語と英語、英語は会場が限られる
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  6. 受験料国内、返金なし、支払い方法
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  7. 日本留学試験の得点尺度得点、得点等化
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  8. 2026年度日本留学試験 受験案内[国内受験用]成績は2年間有効、志望校への確認、科目変更時の受験料、本人確認書類、留学生受入れ促進プログラム予約制度と受給条件
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  9. 日本留学試験出願方法EJUオンライン、国外の出願、実施国・地域以外に在住の人の出願条件
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  10. 2026年度 日本留学試験(第1回)試験会場(国外)2024年度からウラジオストクで実施していない
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  11. 日本留学試験(EJU)利用校数2026年9月現在
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  12. 渡日前入学許可出願の流れ、EJUの出願は大学への出願ではない
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  13. 2026年度日本留学試験(第1回)応募者数・受験者数2026年7月28日更新
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  14. 日本留学試験受験者数推移2002年〜2026年第1回
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24
  15. 2026年度日本留学試験(第2回)の出願を締め切りました
    発行:日本学生支援機構 確認日:2026-09-24

記載内容に誤りを見つけた場合は、訂正のご連絡からお知らせください。確認のうえ、訂正した内容と経緯を記事に記載します。