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カルパティア

西部の山地カルパティアの記事です。フツルの暮らし、木造教会、陶器、保護区の森。

記事8本

  1. 文化・歴史/解説

    夏は森の上で暮らす。フツルの山の放牧とブルィンザ

    ウクライナ西部のカルパティア山地では、森の上の草地「ポロニナ」に夏のあいだ羊と牛を上げ、小屋と囲いで暮らしながら乳からチーズのブルィンザを作ってきました。季節の集落の形、1930年代の放牧の規模、国の無形文化遺産一覧への記載、2019年と2020年の地理的表示の登録をまとめます。

  2. 文化・歴史/解説

    山の霊と羊飼いの夏、コツュビンシキー『忘れられた祖先の影』

    映画『火の馬』の原作、ミハイロ・コツュビンシキーの中編小説『忘れられた祖先の影』(1911年)は、カルパティアの高地に暮らすフツルの村の物語です。対立する家に生まれたイヴァンとマリチカ、夏の放牧地の暮らし、山の霊と呪術師。作家の生涯と、村に滞在した年を事典で確かめながら、小説の中身をたどります。

  3. 社会を知る/解説

    ガリツィア(ハリチナ)、ポディッリャ、スロボジャンシチナ。州の名前とは別の地域名

    ガリツィア(ハリチナ)、ヴォリーニ、ブコヴィナ、ドンバス。ウクライナの記事によく出てくる地域の名前は、憲法が定める州とは別のものです。それぞれがいまのどの州に重なるのか、名前の由来、国境をまたぐ地域、占領下にある土地を、カナダ・ウクライナ研究所の事典の記述をもとに表にしました。

  4. 雪の積もったこけら葺きの木造教会。複数の塔と丸屋根が重なる

    文化・歴史/解説

    16棟のうち8棟がウクライナに。カルパティアの木造教会

    丸太を水平に積み、屋根と壁を木のこけら板で覆ったカルパティア山地の木造教会「ツェルクヴァ」。2013年にポーランドと共同でユネスコの世界遺産に記載された16棟のうち、8棟がウクライナにあります。四つの建築の型と8棟の顔ぶれ、2024年の報告が書く戦時下の保全の課題をまとめます。

  5. 緑・黄・茶で彩色された暖炉のタイル。鹿、手押し車を押す男性、家、楽器を弾く動物が描かれている

    文化・歴史/解説

    緑と黄が「涙」のように流れる、コシウの彩色陶器

    ウクライナ西部、フツル地方の町コシウでは、白い化粧土をかけた器に金属の棒で線を刻み、緑・黄・茶で彩る陶器が作られてきました。2019年にユネスコの無形文化遺産の代表一覧に記載されたこの伝統の作り方、描かれてきた図柄、名前の残る陶工、いまの担い手をまとめます。

  6. ヘルソン州アスカニア・ノヴァ生物圏保存地域のステップに立つモウコノウマ(プシバルスキーウマ)

    人と暮らし/解説

    ウクライナの保護区に残る、耕されなかった草原と28の湖

    ウクライナ南部には耕されたことのないステップが、西端のカルパティアにはブナの原生林が、北西のポリーシャには湖と泥炭湿地が残っています。その中心となる自然保護区は、観光地ではなく研究の場として設けられています。生物圏保存地域とラムサール条約湿地の記録から、何が守られ、そこで何が調べられているのかをたどります。

  7. 皿に盛られた赤いボルシチ

    文化・歴史/解説

    ウクライナの食卓──ボルシチのユネスコ記載と、地域で変わる料理

    ボルシチのユネスコ記載は、代表一覧ではなく「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧」への記載です。穀物の粥、パスカの東西の形、地方ごとの料理のまとまり、酒と豚肉の加工品まで。由来や発祥の説明で裏づけの取れないものは、記事末尾にまとめています。

  8. 夕焼けの空の下、凍ったドニプロ川と対岸の街並み

    社会を知る/解説

    ウクライナの川は三つの海へ向かう──水系・気候・黒土

    ウクライナの川の水は、黒海だけでなくアゾフ海とバルト海にも向かいます。国家水台帳に載る主な河川の流域、自然帯と気候、黒土の広さとその劣化まで、数字ごとに出した機関と時点を添えて並べます。国土の面積は、日本の公的機関の間でも一致していません。

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