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ウクライナの人・文化・社会・未来を、日本と世界につなぐ

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美術と工芸

刺繍、ピサンカ、陶器、装飾画、そして画家たち。手と筆で受け継がれてきた美術と工芸の記事です。

記事17本

  1. 日本とのつながり/解説

    1920年、敦賀に着いた「未来派の父」。画家ブルリュークの日本の2年

    1920年10月、ハルキウ県生まれの画家ダヴィド・ブルリュークが船で敦賀に着きました。東京の「日本に於ける最初のロシア画展覧会」、小笠原での暮らし、日本の若い画家たちとの共著まで、約2年の足跡を当時の記録を調べた研究と百科事典からたどります。

  2. 文化・歴史/解説

    顔を描かない布の人形「モタンカ」は、どこまでさかのぼれるか

    布を巻いて糸で結ぶ人形モタンカは、「魔除けのために顔を描かない」「トリピッリャ文化から続く」と紹介されることがあります。事典と、博物館の所蔵品を記録した論文を読むと、確かめられるのは20世紀の村の人形と、いま作り直されている新しい型でした。

  3. 文化・歴史/解説

    1921年の『夜明け前の歌』。日本語で童話を書いたエロシェンコ

    1921年、東京の叢文閣から、目の見えない詩人ヴァスィリー・エロシェンコの童話集『夜明け前の歌』と『最後の溜息』が出ました。1914年から7年間日本にいた彼の日本語の本、中村彝らが描いた肖像、生まれた場所と晩年の経歴で事典が食い違う点を、書誌と事典から見ます。

  4. 文化・歴史/解説

    バンドゥーラを弾いて座るコサック。民画「コサック・ママイ」

    あぐらをかいてバンドゥーラを弾くコサックと、そばの馬、樫の木、武器。17〜19世紀のウクライナで家の壁や戸、長持ちを飾った民画「コサック・ママイ」です。決まった構図、18世紀の半ばから加わった人物と「ママイ」という名前、18世紀末にできあがった姿を、ウクライナの歴史百科事典の記述からまとめました。

  5. 文化・歴史/解説

    刺繍ではなく、織りで模様を出す。クロレヴェツのルシュヌィク

    ウクライナ北東部スームィ州の町クロレヴェツでは、儀礼の布ルシュヌィクの赤い模様を、針ではなく機で織り出してきました。「拾い織り」の技法と模様、婚礼や葬儀での使われ方、事典ごとに違う始まりの年、2012年からの国の無形文化遺産一覧と2020年の地理的表示の登録をまとめます。

  6. 文化・歴史/解説

    壺と水差しと粘土の動物、ポルタヴァ州オピシュニャの陶器

    ポルタヴァ州の町オピシュニャは、質の良い粘土に恵まれ、何百年も陶器を作ってきました。2012年に国の無形文化遺産に定められたオピシュニャの陶器の中身、陶工の一家、1929年の組合に始まり2002年に止まった工場、1986年に生まれた国立の陶芸博物館=保護区をまとめます。ユネスコの一覧には、2026年9月時点で載っていません。

  7. 文化・歴史/解説

    筆も絵の具も自分で作った画家、カテルィナ・ビロクール

    キーウ州の村ボフダニウカで生涯を過ごしたカテルィナ・ビロクール(1900〜1961年)は、学校に通わず、自分で作った筆と絵の具で花を描き始めた画家です。100を超える種類の花を描いた作品、世に出るきっかけになった歌手への手紙、1954年のパリの展示と、よく語られる「ピカソの言葉」の出どころをまとめます。

  8. 文化・歴史/解説

    ウクライナで最初の紙幣と切手を描いた、ヘオルヒー・ナルブト

    2026年3月9日は、グラフィック・デザイナーのヘオルヒー・ナルブト(1886〜1920年)の生誕140年でした。ウクライナ人民共和国の最初の紙幣と切手の図案を描き、1917年にキーウで開かれた美術アカデミーで教え、のちに学長を務めた人です。紙幣、国章、文字、本に残した仕事と、34年の生涯をまとめます。

  9. 金糸で花の文様を刺繍した赤い布製の袋を、伝統衣装を着た子どもが手にしている

    文化・歴史/解説

    バラは女性、チューリップは男性。クリミア・タタールの文様オルネク

    クリミア・タタールの人々が刺繍や織物、陶器、銀細工に使ってきた文様オルネクは、図柄の一つ一つに意味があり、並べると物語のように読めます。2021年にウクライナの申請でユネスコの無形文化遺産に記載された文様の中身と、ロシアの占領下にあるクリミアで受け継ぐ難しさをまとめます。

  10. 緑・黄・茶で彩色された暖炉のタイル。鹿、手押し車を押す男性、家、楽器を弾く動物が描かれている

    文化・歴史/解説

    緑と黄が「涙」のように流れる、コシウの彩色陶器

    ウクライナ西部、フツル地方の町コシウでは、白い化粧土をかけた器に金属の棒で線を刻み、緑・黄・茶で彩る陶器が作られてきました。2019年にユネスコの無形文化遺産の代表一覧に記載されたこの伝統の作り方、描かれてきた図柄、名前の残る陶工、いまの担い手をまとめます。

  11. 白い磁器の花瓶に、赤・黄・紫の大きな花を描いたペトリキウカ装飾画

    文化・歴史/解説

    猫の毛の筆で下絵なしに描く、ペトリキウカの花の装飾画

    ドニプロペトロウシク州の町ペトリキウカで育った装飾画は、農家の白壁の絵から始まり、紙の上の一枚の絵になりました。猫の毛の筆で下絵を描かずに花を置いていく技法は、2013年12月にユネスコの無形文化遺産の代表一覧に記載されています。ウクライナの要素として最初の記載でした。筆づかい、空想の花、描き手たちをまとめます。

  12. 黒く焼け焦げた壁と、割れて崩れ落ちたオレンジ色の屋根材が残るイヴァンキウ郷土史博物館の外観

    文化・歴史/解説

    焼けた博物館から運び出された14点、画家マリア・プリマチェンコ

    キーウ州の村で空想の動物や花を描き続けた画家マリア・プリマチェンコ。全面侵攻の直後、その作品を収めたイヴァンキウの博物館が焼け、職員と住民が運び出した14点が2022年9月にキーウで公開されました。生涯と作品、ユネスコが関わった生誕100年、博物館の再建計画をまとめます。

  13. 日本とのつながり/解説

    みんぱくが所蔵するウクライナの刺繍と衣服は、ソ連の時代に来た

    大阪の国立民族学博物館(みんぱく)の標本資料目録を「ウクライナ」で引くと120点が出てきます。刺繍の入ったシャツ、帯、タオル、エプロン。119点の地域欄は「ソ連 ウクライナ」で、104点は1981年度にまとめて受け入れられました。目録の外にあるバンドゥーラやチョルノービリの勲章も含め、データベースの記録をたどります。

  14. 若い男性の油彩の自画像

    文化・歴史/解説

    描くことも書くことも皇帝に禁じられた詩人、タラス・シェウチェンコ

    農奴に生まれたシェウチェンコは、1枚の肖像画の抽選で自由を買い取られ、美術アカデミーで学んだ画家でもありました。1847年の逮捕後は皇帝の命で書くことも描くことも禁じられた10年を送り、それでも詩を書き、絵を描きました。ウクライナ語を近代文学の言葉にした詩人の生涯です。

  15. レースの布の上に並ぶ3個の装飾卵

    文化・歴史/解説

    ピサンカ──蜜蝋で「書く」ウクライナの卵と、2024年のユネスコ記載

    2024年12月、ユネスコの代表一覧に記載されたのは、ウクライナとエストニアの共同申請による「ピサンカ、卵を飾るウクライナの伝統と技芸」でした。辞書と博物館はこの卵をどう呼び分けるのか。「この模様はこういう意味」という解読に、ウクライナの研究者はどんな警告をしているのか。残っている最古の手がかりは、卵ではなく12世紀の焼き物です。

  16. 木の梁に掛けられた刺繍入りのシャツと、刺繍の布ルシュヌィク

    文化・歴史/解説

    ヴィシヴァンカ──地域で違う刺繍と、十九世紀末に入った柄

    ウクライナの刺繍シャツ「ヴィシヴァンカ」は、地域ごとに技法も色も違います。いま「伝統的」として並ぶ柄には、十九世紀末に石けんの包み紙から来た十字刺しも混じります。模様の意味として語られる説明は、資料でどこまで裏づけられるのか。国の一覧とユネスコの一覧でどう扱われているかも見ます。

  17. ウクライナってどんな国?文化や歴史について3分でおさらい

    文化・歴史/解説

    ウクライナってどんな国?文化や歴史について3分でおさらい

    ウクライナについて、あなたはどのくらい知っていますか?ウクライナについて基本情報と文化や歴史を記事にまとめました。 ウクライナについての理解を深めましょう。 ウクライナってどんな国…

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