本文へ移動

ウクライナの人・文化・社会・未来を、日本と世界につなぐ

Ukrainavi Ukrainavi

テーマ

民話と伝承

『てぶくろ』の原話、動物の昔話、ことわざ、夏至の祭り。口伝えで残ってきたものを集めました。

記事22本

  1. 文化・歴史/解説

    ウクライナのヴァレーニキは、餃子やピエロギとどう違うか

    ヴァレーニキ(вареники)は、酵母を入れない生地で具を包み、湯でゆでるウクライナの料理です。名前は「ゆでる」という動詞から来ています。じゃがいも、сир(凝乳)、キャベツ、果実と肉を使わない具も多く、サワークリームを添えます。日本の餃子との違い、地域によって「ピロヒ」とも呼ぶこと、ポーランドのピエロギ・ルスキェの名の意味を見ていきます。

  2. 文化・歴史/解説

    ウクライナの国花はひまわりか。18世紀に来た花と、歌われてきたカリーナ

    ウクライナの憲法が定める国家の象徴は国旗・国章・国歌の三つで、法律で決めた「国花」はありません。それでもひまわりとカリーナはウクライナを表す植物です。18世紀に入った畑の作物、民謡で娘をあらわす木、シーチ銃兵隊の歌「赤いカリーナ」、1996年のミサイル跡地、2022年の映像から、二つが象徴になった経緯を見ていきます。

  3. 文化・歴史/解説

    枕の下の贈り物と、冬と春の二人のミコラ ── ウクライナの聖ミコライの日

    ウクライナでは、聖ミコライの日の前の夜に子どもの枕の下へ贈り物を置く家があります。二つの大きな教会の暦では、この日は2023年9月から12月19日ではなく12月6日になりました。4世紀の司教の伝説、冬と春の言い伝え、贈り物の習わしの由来をめぐる事典の書き方の違い、ソ連の時代のディド・モローズとの関係を、事典と教会の暦から見ていきます。

  4. 文化・歴史/解説

    記録に残る7年と、語り継がれた話。オプリシュキの頭領ドウブシュ

    18世紀の前半、カルパティアの山地で領主や商人を襲ったオプリシュキの頭領オレクサ・ドウブシュ。「ウクライナのロビン・フッド」とも呼ばれる彼について、事典が記録から書く1738〜1745年の出来事と、1910年に集められた言い伝え、「義賊」という見方の分かれ方を、二つの事典と民俗学の集成から分けてたどります。

  5. 文化・歴史/解説

    聖メラニアの日の晩、仮装して家々を回る「マランカ」

    「マランカ」は、聖メラニアの日の晩に若者が仮装して家々を回る、新年の前夜の行事です。事典は、女装した若者のマランカやヤギの役が家を訪ね、いたずらをして祝い歌で締めくくると書いています。国の無形文化遺産の目録には、ブコヴィナとベレルヤ村のマランカ、全国の「豊かな夕べ」の三つが載っています。日付が12月31日と1月13日に分かれる理由も説明します。

  6. ビジネス・復興/解説

    予算1億8,700万フリヴニャのアニメ映画『マウカ』と制作スタジオ

    レーシャ・ウクラインカの戯曲をもとにしたアニメーション映画『マウカ 森の歌』は、2016年に国の公募に選ばれ、2023年3月にウクライナで公開されました。構想から公開までの年表、予算と国の資金、国家映画庁が発表した「独立以来最高」の興行収入が何と比べた数字なのか、国外での公開と続く企画を、制作会社と国の発表からまとめます。

  7. 文化・歴史/解説

    顔を描かない布の人形「モタンカ」は、どこまでさかのぼれるか

    布を巻いて糸で結ぶ人形モタンカは、「魔除けのために顔を描かない」「トリピッリャ文化から続く」と紹介されることがあります。事典と、博物館の所蔵品を記録した論文を読むと、確かめられるのは20世紀の村の人形と、いま作り直されている新しい型でした。

  8. 人と暮らし/データ・資料

    3,185の巣と「4万5,000〜5万つがい」。ウクライナのシュバシコウを数える

    白いコウノトリ(シュバシコウ)の国際調査は1934年に始まり、1974年のあとは10年ごとに行われています。2024年の8回目では、ウクライナで3,185の巣が数えられ、協会はウクライナ全体の繁殖数を約4万5,000〜5万つがいと推計しました。数えた巣と推計の違い、巣の場所の変化、言い伝えを事典と調査報告からたどります。

  9. 文化・歴史/解説

    22年公開されなかった『渇いた者の井戸』と、ウクライナの詩的映画

    1965年に撮られたユーリー・イリエンコ監督の『渇いた者の井戸』は「思想的な逸脱」を理由に棚に置かれ、公開は1987年でした。『火の馬』のあと、キーウの撮影所で続いた「詩的映画」の主な作品と、事典と所蔵機関で食い違う製作年、1974年に閉じられた経緯、そして「詩的映画」という呼び名の出どころをまとめます。

  10. 人と暮らし/実用ガイド

    夫の母は свекруха、妻の母は теща。ウクライナ語の親族の呼び名

    ウクライナ語では、夫の母と妻の母、夫の兄弟と妻の兄弟を別の語で呼びます。結婚でつながる親族、おじ・おば・いとこ・甥と姪の呼び名、子どもの洗礼を通じて親と代父母が呼び合う кум と кума の意味を、ウクライナ科学アカデミーの辞書と語源辞典の語釈でまとめました。

  11. 文化・歴史/解説

    700人のコサックを逃がした娘の歌。叙事歌ドゥーマ

    決まった節を持たず、語るように演じられたウクライナの叙事歌ドゥーマ。捕虜を逃がした娘マルーシャ・ボフスラウカ、黒海の嵐で罪を告白するオレクシー・ポポヴィチの筋を1920年の本文から読み、最も古い記録と1908年の録音までを事典の記述でたどります。

  12. 文化・歴史/解説

    10キロ先まで音が届く、カルパティアの木の角笛トレンビタ

    トウヒの木を割ってくりぬき、樺の皮で巻いた長さ1〜3メートルの角笛トレンビタ。カルパティアの山で死や婚礼を知らせ、2012年の調査でも葬送の列の最後を歩いて吹く奏者が記録されています。作り方、知らせてきたこと、「世界最長の楽器」という言い方の中身を、事典と調査報告から見ます。

  13. 文化・歴史/解説

    上の段で降誕、下の段で笑い話。二階建ての人形劇ヴェルテプ

    上の段ではキリストの降誕とヘロデ王、下の段では農民や兵士、ザポリッジャのコサックの笑い話。二段の木の箱で演じられたウクライナの人形劇ヴェルテプの舞台と登場人物、始まりの時期をめぐる事典の書き方の違い、残る台本、20世紀の「生きたヴェルテプ」までを、ウクライナとカナダの事典からまとめました。

  14. 文化・歴史/解説

    ほとんど台詞のない三人のコサック。アニメ『コサックたち』

    フライ、オコ、トゥルの三人のコサックが、粥を煮て、サッカーをして、花嫁を救い出す。1967年にキーウの撮影所で始まったヴォロディーミル・ダフノ監督のアニメーション『コサックたち』の作品一覧、資料で食い違う本数と最終作の年、編集台帳に残る言葉、撮影所の名前の移り変わりを、ドヴジェンコ・センターの資料と事典からまとめました。

  15. 文化・歴史/解説

    バンドゥーラを弾いて座るコサック。民画「コサック・ママイ」

    あぐらをかいてバンドゥーラを弾くコサックと、そばの馬、樫の木、武器。17〜19世紀のウクライナで家の壁や戸、長持ちを飾った民画「コサック・ママイ」です。決まった構図、18世紀の半ばから加わった人物と「ママイ」という名前、18世紀末にできあがった姿を、ウクライナの歴史百科事典の記述からまとめました。

  16. 文化・歴史/解説

    森のマウカ、川のルサルカ、家のドモヴィク。ウクライナの精霊たち

    ウクライナの民間伝承には、川辺で若い男を誘う水の精ルサルカ、森に住む娘の霊マウカ、家の炉を守るドモヴィクなど、多くの精霊が登場します。事典の記述をもとに、それぞれの姿と、キリスト教の祝日と重なって残った経緯、伝承を記録した民俗学者、文学に取り入れた作品をまとめました。

  17. 文化・歴史/解説

    1万4千のことわざをどう並べたか。ノミスとフランコの集成

    ウクライナのことわざは、19世紀に番号をつけた本にまとめられました。1864年のノミスの集成はテーマごとに、1901〜10年のフランコの集成は見出し語のアルファベット順に、何万ものことわざを並べています。筆名の主、並べ方の違い、原本の番号とページつきのことわざ7例を紹介します。

  18. 文化・歴史/解説

    400編のうちキツネが55編。1916年に一冊になった動物の昔話

    ウクライナ語で動物が主役の民衆の話は「バイカ」と呼ばれ、人が主役の「カズカ」と区別されてきました。1916年、民俗学者フナチュークはこの話を400編集め、動物ごとに並べた2巻本にしました。誰がどこで記録したか、キツネやオオカミの話がどう分けられたか、戦争で刊行が遅れた経緯を、本の序文と目次からたどります。

  19. 頭に花輪をのせ刺繍のシャツを着た二人の少女が、焚き火のそばに座っている

    文化・歴史/解説

    花輪を川に流し、火を跳び越す夏至の祭り「イヴァン・クパーラ」

    ウクライナの夏至の祭り「イヴァン・クパーラ」は、キリスト教以前の儀礼が洗礼者ヨハネの祝日と重なって残ったものです。旧暦では7月の祭りでしたが、2023年の暦の改革で教会の祝日は6月24日に移りました。事典が記録する花輪や火の習俗、歌、ソ連の時代の変化をまとめます。

  20. しずく形の胴に多くの弦を張った、チェルニーヒウ型のバンドゥーラ

    文化・歴史/解説

    旅をした目の見えない歌い手コブザールと、楽器バンドゥーラ

    ウクライナの民族楽器バンドゥーラは、フレットがなく1本の弦で1つの音を出す楽器です。この楽器で叙事詩を語り歩いたコブザールは帝政ロシアとソ連の双方で弾圧され、伝統は1930年代に途絶えかけました。2024年、その伝統を守る取り組みはユネスコに選ばれています。

「文化と芸術」のテーマ

すべてのテーマを見る